[小さな嬉しいご報告]

生きづらいと言う次男。
現在21歳。無職。家にいる人。
美術系高校中退。高卒認定取得し美術専門学校に入学するも一年間で行き渋り。そして退学。アルバイトするも4ヶ月で辞める。その後、約1年間、自分と向かい合っていく。
生きる意味がない。苦しい。死にたい。死ねない。産んだ人に責任をとってもらいたい。「親の責任として自分を殺せ」と迫ってくる。昨年の夏からお正月まで次男は私に話があると言い、さしで何度も話した。だんだんその頻度は増していった。1回の話は少なくて一時間、多いと四時間になることもあった。死に向かう意味と私への負荷をかける言葉。話を途中でやめようととするとイラットされ終われずに困ることもあった。時には殺気だつ時もあり警察を呼ぶ覚悟が必要だった。保健所に相談もした。
私は終始 話を聴くことはした。が、どう脅かされても頼まれても息子を殺すことに協力はできず、断った。自分自身がやりたくないことはできないと。
息子は自分と向かい合うためにカウンセリングに自主的に通い始めた。
私がしたことと言えば、息子との関わりで気をつけることを意識することぐらい。自分の思いこみで言わないとか、押しつけないとか、相手の領分に入らないこととか。
それをしたことで次男が何を感じたかどうかはわからなかった。

この2ヶ月ほど彼は家にいることがしんどくて 外に泊まりに行くことが
あった。死に対しての気持ちはどうなったのかは全くわからなかった。

ある晩のこと。
リビングにいた次男に何の気なしに
美術系の大学の情報を私は言い出してみた。その私の言動は 彼の何かを察するとか、彼のニーズに合っているからとかではなく 何の根拠もなかった。
だから、もしかしたら彼の地雷を踏むかもという気持ちは私に あった。

すると 次男はその大学に興味を持ち、どんどん聞いてきた。実は入学受付は二日前にすでに締め切られていた。そこはお構いなく、彼は自分の今の気持ちを話始めた。自分が自分を狭めていき何もすることがなくなったこと。時間がありすぎていたこと。自分が何をしていいかわからなかったこと。人の言うことに耳を傾ける余裕が出てきたこと。自己肯定感を高める方法がわかってきたこと。学ぶことは必ず何かしら役に立つこと。大学に行った友達のこと。自分の家族について感じたこと。
たくさんのことを話していた。さらに 自分がなぜ今回の提案を受け取れたか?それが説明できると今までの自分がここに至るまでを伝えられてしっくり来る。
「話終えて満足だ」と。

「今回のことはお母さんだからできたこと。お母さんしかできないこと。自分の想定外の所に投げられたボールを受け取る自分。むしろ、自分にはできない想定外のことが嬉しく思えた」

そして、「今までミスマッチなことばかりしてきたお母さんだけど この情報をくれてありがとうと言うよ」

「今まで悪いところばかり指摘してきたけど 上手くいった時に、ちゃんと示さなかったのはこっちも悪い」と。

そして

次男は手を差し出して来た。

えっ